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2008年6月

マンガ2本

お友達が「どうかな~?」と貸してくれたマンガから。
絵本みたいでかわいらしい「元競走馬のオレっち」(おがわじゅり/幻冬社コミックス)は絵もお話もスッキリしてて超まんぞく。

引退して乗馬馬として第二の人生を歩むサラブレッドのお話で、いわゆる業界モノになるんでしょうか。でもストーリーは馬目線なので(笑)図らずも?ほのぼのしちゃっててかわいいです。背景としては結構シビアなのでバランスがとれてていいのかも。
オレっちかわいいよ!続きも読みたいよ!

巷で話題の「ヘタリア」(日丸屋秀和/幻冬社コミックス)は、欧州列強(+日本)を擬人化した歴史がらみのギャグマンガ。特にイタリアのヘタレっぷりを愛でるわけですが。

まずはペン入れをしてこい。話はそれからだ。

って感じですかね。。
つかこれ、もっとシュールな感じの絵で時事政治ネタとか入れてやったら普通におもしろいと思うの。むかーし受験のときに「まんが世界史」っていう一応参考書があって、それものすごく好きだったもん。勉強関係なく読んだもん。そもそもこういう妄想ネタ(笑)なら私も得意ですから!

そういえばしばらく前に「レーション・ワールドカップ」(オークラ出版)というムック本を手に入れましてね。
「世界中のレーション(戦闘糧食)が大集合!マニアたちが一冊丸ごとガチンコ試食!」というステキな煽りに矢も盾もたまらず購入したんですが、これがもう!!

地味かつ粗食ながらけっこうおいしい自衛隊、機能・栄養バランスはパーフェクトだけど味に大問題があるアメリカ、意外とおいしくて紅茶がどっさりついてる英国、戦場でもフルコースなフランス、素朴で郷土色の強いスペイン、パッケージに無駄のないドイツ…と、まさにその国の国民性をあらわしててすごい楽しいんですよ~。
もちろんイタリアの糧食にはパスタが入ってます。なぜか朝食セットにアルコールのミニボトルがついてたりするところもらしくて笑える。

こういうのを眺めてうはー萌える。。と楽しむ妄想癖な私には「ヘタリア」はちょっと物足りなかったです。

2008年6月

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八日目の蝉

角田光代 【中央公論社】

不倫相手の赤ん坊を盗み出した女の逃避行と、その後連れ戻された少女が長じてその事件を回想するという2章立て。

イタイ話ではありますが、すごく抑えめに淡々と描いてあるのでイライラしません。
むしろ物足りないぐらい。
こうでしょう、こうでしょう、だからこうでしょうと理路整然と、しかも押しつけがましくなく話をされて、まあそのとおりなんですけど、だけど…うーん…ですよねえ。。と言うしかない。丸め込まれました(笑)

昨今はやりの女性作家はどうもぶっちゃけ過ぎというか、いろんな意味でオンナの嫌なところやイタイところをこれでもかと描く人が多くて、正直食傷気味なんです。露悪的な感じがして。わかってるから皆まで言うな的な。

この人はそういうふうではないんですね。イタイことはイタイんだけど。
不倫はともかく、離婚のめどもたってないのに相手を妊娠させる男は問題外だろ!そういう男を切れないのは女のイタイところだと思います。

というわけで1章の逃亡記のほうがよかったかな。
思わずがんばれ!って気になりました。

2008年5月

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恐るべき子供たち

ジャン・コクトー/中条省平、中条志穂(訳) 【光文社古典新訳文庫】

図書館で借りて読んだのがあまりにもよかったので手元にも一冊。
新訳にしてみました。確かにちょっとわかりやすいかな。でも雰囲気は岩波文庫のほうがあるような。蓮の花は「キスの音を立てて」開くよりも「接吻の音を立てて」開くほうがステキだとおもうの。

岩波版を読んだばかりだけどまた通しで読んでしまい、その後もパラパラめくっては読んでいる。
もうねー、1ページに1つははっとするようなフレーズがあって、どこから開いて読んでも美しいのよ~。まさにバイブル。これは詩よ、詩集なんだわ~。

2008年5月

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ジーヴスと恋の季節

P・G・ウッドハウス/森村たまき(訳) 【国書刊行会】

人気のジーヴスシリーズ。
郊外の館で繰り広げられるドタバタの密室劇。3組の恋人たちのもつれまくった恋模様に今回は意外とバーティが大活躍?でジーヴスは少なめです。オチはもちろん彼がつけますけど。

プロットは複雑かつイキイキしていて、あいかわらずシェイクスピアの喜劇のよう。
もう6冊目?7冊目?なのでさすがに若干ワンパターンな感じは否めませんが、これはこれでいいんでしょうね。偉大なるマンネリってやつね。家の本棚に並べておいて、暇なときに何度も読み返して楽しむタイプのお話です。

にしてもバーティはかわいいな!

2008年5月

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恐るべき子供たち

ジャン・コクトー/鈴木力衛(訳) 【岩波文庫】

なんか衝撃的でした。さすが詩人だわ。。
強烈に美しくてあやうい鋭さ。華やかで冷酷で異常な心理劇はどこか芥川龍之介を思わせる。この人もまた、人生を玩ぶ銀のピンセットを持ってたに違いないと思います。

2008年5月

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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

フィリップ・K・ディック/浅倉久志(訳) 【早川書房】

昔のSFのおもしろいところは、すごくハイテク設定になってるのに機械がアナログなところですね。クルマが空を飛び光線銃で戦うのに記録媒体はテープとか。キッチュだわ。

本物の動物を飼うのがステイタスで、無理ならかわりに電気動物を持つという発想はおもしろい。にせものはあくまでもにせもので、持たないでもいられないけれど忌むべき存在。この設定が、人間と見分けのつかないアンドロイドは敵、という西洋思想に無理なくつなげていく(笑)不思議SF。

これは「ブレードランナー」(82米/リドリー・スコット)の原作という話を聞いて、小説を読んでから映画も観ました。というか「ブレードランナー」ってSFだったんだ~、陸上競技の話かと思ってたよ!と思ったらそれは「炎のランナー」だったんですね。言わなくてよかった。。

映画のほうは小説とはまったく別物で、SFというよりサスペンス?アドベンチャー??さすが「エイリアン」の監督。こわかったよ!

2008年5月

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