« 恐るべき子供たち | トップページ | マンガ2本 »

八日目の蝉

角田光代 【中央公論社】

不倫相手の赤ん坊を盗み出した女の逃避行と、その後連れ戻された少女が長じてその事件を回想するという2章立て。

イタイ話ではありますが、すごく抑えめに淡々と描いてあるのでイライラしません。
むしろ物足りないぐらい。
こうでしょう、こうでしょう、だからこうでしょうと理路整然と、しかも押しつけがましくなく話をされて、まあそのとおりなんですけど、だけど…うーん…ですよねえ。。と言うしかない。丸め込まれました(笑)

昨今はやりの女性作家はどうもぶっちゃけ過ぎというか、いろんな意味でオンナの嫌なところやイタイところをこれでもかと描く人が多くて、正直食傷気味なんです。露悪的な感じがして。わかってるから皆まで言うな的な。

この人はそういうふうではないんですね。イタイことはイタイんだけど。
不倫はともかく、離婚のめどもたってないのに相手を妊娠させる男は問題外だろ!そういう男を切れないのは女のイタイところだと思います。

というわけで1章の逃亡記のほうがよかったかな。
思わずがんばれ!って気になりました。

2008年5月

|

« 恐るべき子供たち | トップページ | マンガ2本 »

か行の作家」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。