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数学的にありえない

アダム・ファウアー 【文藝春秋】

上下巻。いちおう数学(確率論)がベースになってますが知的サスペンスというよりはむしろプリズンブレイクな感じ。理詰めで計画を立てて先回り先回り、みたいな。どんどん話が進んでいくのは「24」っぽくもあって、こういう感じが流行ってるんだな~と思います。ちょうど4~5年前の発表だし。

ちょいネタバレになりますが京極堂ばりの叙述トリック(笑)もあって、エンタテインメントとしては上々。チラチラ入ってくる数学ネタも難しすぎずいい感じです。実際にはストーリーはSFに近いけど。

わたし的には、前々から思ってた仏教の世界観がSFっぽいことの謎がこれでなんとなく解けたような気がしました。
命をエネルギーとして考えるということはすなわち数式であらわせるということで、そうすると量子物理学にも相対性理論にもリンクできてしまうんですね。詳しいところはさっぱりわかんないけどすごいぞ仏教。

そう考えると東洋思想っていうのは根っこの部分で数学的なんだなあ。
なんとなく神秘的に感じるのは宇宙に通じているからなのか。

2008年12月

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